12月16日、HUAWEIはスマートフォン向けOS「harmonyOS 2.0」のβ版を公開した。
HUAWEIは米国の制裁により、グーグルサービスを搭載できなくなった問題に対応するため、2019年8月に独自開発したharmonyOS1.0を発表。今回の「harmonyOS2.0」β版の公開はharmonyOS搭載製品への展開を意味している。

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harmonyOSはIoTデバイス向けに開発され、今後はスマートフォンだけではなく、PC・MateBook・スマートウォッチ・家電・自動車などにも搭載される。
harmonyOSはリンクさせた複数のデバイスで関連プログラムを同時に実行できるのが特徴の一つ。例えば、harmonyOSを搭載したスマートフォンでタクシーをオンライン予約すると、リンクしたharmonyOS搭載のHUAWEI watchで予約したタクシーの現在地・ナンバー・待ち時間などが確認できる。

デバイスのリンクも簡単で、例えばharmonyOS搭載のスマートフォンと家電の場合、スマートフォンで家電をタッチするだけ。アプリケーションなしでスマートフォンを使って家電をコントロールできるようになる。

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harmonyOSもう一つの特徴として、分散コンピューティングを利用し自己適応できるという機能が挙げられる。開発者はアプリケーションを一度作ればデバイス毎のUIの調整や再開発の必要はないのでソフトウェアやアプリの開発の大幅な効率化が図れる。

京東(Webサービス)、銀聯(電子決済)、美的(家電)、九陽(家電)などの中国大手企業も含め120社がすでにharmonyOSを導入し、2021年にharmonyOS搭載のデバイス1億台以上を目指すという。