
ローム株式会社は、中国最大の車載エアコンメーカーであるSanden Huayu Automotive Air-Conditioning Co., Ltd.社と、中国・上海のSanden Huayu本社内に「技術共同実験室」を開設し、2021年1月に開所式を実施した。
Sanden Huayu 社とロームは、2018年より技術交流をはじめ、ロームのIGBTなど先進的なパワーデバイスを搭載した車載アプリケーションの開発で協力関係を築いてきた。これまで、ロームのIGBTパワーデバイスおよび周辺部品を採用した電動コンプレッサーが2020年10月より量産されている。
今回の技術共同実験室には、車載エアコンを中心とした車載アプリケーションの評価やデバイス評価ができる装置など、重要な機器を導入した。今後両社は、協力関係を強化し、ロームのパワーデバイスのみならず、駆動ICや周辺部品を組み合わせたIPMの評価も進め、革新的なソリューション開発を加速していく。
●Sanden Huayu Automotive Air-Conditioning Co., Ltd.について
Sandan Huayu社は華域汽車系統股份有限公司、サンデンホールディングス株式会社と上海龍華工業有限公司が共同で設立した合弁企業。会社の投資総額は16,836万ドルで、自動車エアコンコンプレッサーおよび自動車エアコンモジュール、エンジン冷却システムなどのシリーズ製品を生産している。現在、揺動斜め盤、回転斜め盤技術に基づく固定排気量および内部・外部制御可変排気量ピストン式コンプレッサーや、渦圧縮機及び新エネルギー自動車用電動コンプレッサーでは、品質と性能において業界で評価されており、中国市場で高いシェアを占めている。このほか、エアコンシステムや新エネルギー車用の電動ヒートポンプエアコンシステムの開発と周辺部品の組み込みにも力を入れている。
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