部品・材料

日本電波工業:業界最高クラスの低フロアノイズ特性を実現した超低位相雑音 VCXOを開発

 日本電波工業株式会社は、サイズ 13.8×9.2×2.8 mm の小型低背超低位相雑音 VCXO(Ultimate Low Noise VCXO: 電圧制御水晶発振器 )を開発した。2021 年 6 月よりサンプル出荷を開始する。

 日本国内でも第 5 世代移動通信システム(5G)のサービスが始まっている。その中で、5G 通信の 自動運転への活用やIoTの普及に伴い、更なる通信量の増大が予想されており、通信の高速大容量化・ レスポンスの向上(低遅延化)が進むことが予想される。 これらの通信品質を確保する為、特に基地局における無線部の局部発振器や制御部の同期回路には、 良好な位相雑音特性を有する小型の水晶発振器が求められており、このニーズに応えるためにフロアノイズ-180dBc/Hz を実現した VCXO を開発した。 特に5G基地局用途でRU(Radio Unit :無線子局) や、BBU(Base Band Unit:ベースバンド部) 、CU(Central Unit:集約ノード) やDU(Distributed Unit:分散ノード) において貢献できるという。

 本製品は、高品質な水晶原石を用いた最適な振動子設計と低位相雑音回路設計により、 Typ.-178 dBc/Hz (オフセット周波数 100kHz)、Typ.-180 dBc/Hz (オフセット周波数 1MHz 以上)の フロアノイズを実現している。従来品の超低位相雑音 VCXO(NV13M09WS)との比較では、 オフセット周波数 100kHz 以上の範囲において、フロアノイズは 9~12dB の特性改善になっており、 業界最高レベルの特性を達成した。

 サンプル出荷は2021年6月から、また量産開始は2021年11月からを計画しており、 今後は出力周波数範囲の拡大や CMOS 出力対応等、ラインナップを充実させていくという。

〇参考

VCXO (Voltage-Controlled Crystal Oscillator) :水晶振動子と直列に可変容量ダイオードを挿入し、外部から印加した電圧によってダイオードの容量を変化させ、水晶振動子の負荷容量特性に応じて出力周波数を可変することのできる水晶発振器。

●詳細は下記URLより

https://www.ndk.com/jp/news/2021/1191134_j.pdf

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