6月17日、中国インターネット検索大手・百度(Baidu)傘下の自動運転技術を手掛けるApolloは、中国国有自動車メーカー・北汽集団傘下のARCFOX(極狐)と、次世代の量産型無人運転シェアリングカー「Apollo Moon」を発表した。今後3年間で1000台以上の製造を計画している。

「Apollo Moon」は、百度Apollo最新世代の無人運転技術(第5世代Robotaxi)に基づいて、北汽集団傘下の高級電気SUV車ARCFOXアルファーT(極狐αT)をベースにして開発された。
百度の「ANP-Robotaxi」自動運転製品アーキテクチャ、カメラ 13個とミリ波レーダー5個を搭載して、先進的な運転支援システムANP(Apollo Navigation Pilot)を備えたほか、カスタマイズされたLiDARと対応する無人運転の冗長性を組み合わせて、完全な無人運転機能が実現可能になった。5Gクラウド駆動やV2Xなどの機能も対応でき、安全性も向上させた。

Baiduは同時に生産コストも発表した。「Apollo Moon」は1台当たり48万元(約800万円)で、業界レベル4の自動運転量産モデル平均コストの3分の1程度。コストの軽減により、無人運転車の大規模商用も可能になった。
BaiduはARCFOXと今後3年間で無人運転シェアリング車を1000台以上製造することを計画し、年内に北京などの地域で試運転を開始することを目指している。

中国初となる自動運転を導入した企業として、百度Apolloはインテリジェント運転に関する特許2900件と路上テストライセンス244件を取得していて、自動運転の路上テスト走行距離は1200万kmを超えたうえ、テスト走行距離は1日あたり4万kmのスピードで増加していく。百度Apolloは北京、上海、广州、重庆などの主要都市にて無人運転シェアリング車の運営を開始し、2023年までに全国30都市で3000台に増加する見込みとしている。
詳しくは下記のURLから
http://www.arcfox.cn/news/info/118