NECは、NEC通信システムが、3Dセンサやタブレット端末を活用し、電柱・電線などの設備点検作業の安全かつ効率的な実施をサポートする離隔計測技術を開発したと発表した。今後NEC通信システムは、2021年度中に本技術の製品化を目指しす。
人口減少社会に突入する中、電力や鉄道業界などにおける作業員の高齢化や人手不足が特に深刻化しており、さらに高所作業車を使用した作業の安全確保も必要となる中で、ICTを活用した業務の効率化が喫緊の課題となっている。
そこで、NEC通信システムでは、3Dセンサを活用した空間認識技術を応用し、離れた場所から計測する離隔計測技術を開発した。設備点検作業のうち、電柱の高さ計測・地面からの電線までの高さ計測、設備間の距離計測などを行えるため、安全かつ少人数での作業が可能となる。また、電柱や支線を認識して離隔距離を自動で計測することや、3Dセンサで撮影した3次元点群データ上に、電柱や電線を設置するシミュレーションが可能だ。これにより、点検業務のデジタル化、ペーパレス化などのDX推進に貢献する。

【特長】
- 1.対象物を選択するだけで計測作業が可能
3Dセンサで撮影した画像上で計測したい2点の対象物を選択するだけで、2点間の距離を計測することができる。また対象物の一部が樹木などの障害物に隠れている場合でも、推測して2点間の距離を計測作業が可能。 - 2.安全にかつ少人数での計測作業が可能
高所作業車などを使わずに、高い場所にある設備について、3Dセンサを使用して危険エリアに近づくことなく正確かつ短時間で計測作業を行うことが可能。また通行止めや通行制限をすることなく作業を実施できるため、作業者の人数を削減することもできる。 - 3.持ち運びがしやすく、簡単な操作で計測作業が可能
3Dセンサとタブレット端末といった持ち運びしやすい機材を使用して計測作業を行うことが可能。タブレット端末の画面で3Dデータを確認しながら簡単な操作で計測作業を実施できる。また、撮影した3Dデータを保存すれば、現場を再訪せずに再計測などができる。

●詳細は下記URLより