BYDは1月12日、アメリカの人工知能新興企業Nuroと共同で開発・設計した次世代の電気自動運転配送車「Nuro」を発表した。2019年8月より共同開発が開始されていた。23年から量産する予定。
シリコンバレーに本社を置くNuroは、16年に現在ウェイモとして知られるGoogleの自動運転自動車プロジェクトに深く携わった技術者ZhuJiajunとDaveFerguson2人により設立された。自動運転貨物車の開発に注力して、18年1月に最初の無人配送用自動運転車「R1」を発表。20年2月には無人運転配送車「R2」を発表した。主にレストランや食料品店などに向けて配達サービスを提供している。
Nuroは、19年2月に日本のソフトバンクから9億4,000万ドルの投資を受けた。21年、FedExと長期的なパートナーシップを結び、ヒューストンでDomino’sPizzaの自動運転デリバリーサービス試運転も開始した。これまでのところ、Nuroはテキサス、アリゾナ、カリフォルニアのコミュニティで自動運転配送サービスの試運転を完了している。

今回発表した第三世代の自動運転配送車について、BYDは車両の開発・テスト・製造を担当して、ブレードバッテリー・モーター・電子制御・ヒューマンコンピュータインタラクションなどのコアアセンブリコンポーネントも提供した。Nuroは自動運転、ゲートウェイ、制御モジュール、センサーなどのテクノロジーを提供した。車両の生産はBYDの中国工場で、バッテリーや自動運転コンポーネントなどの組み立てはBYD米国のランカスター工場で行う。

最高時速は45マイル(約72.4km)に達して、サイズは一般的な乗用車より20%小さくしたが、約227kgの荷物を収納できる。加熱や冷却機能も搭載して、コンパートメントは適切に温度管理される。
安全向上のため、カメラ、ライダー、赤外線カメラなどのマルチモードセンシングスイートを搭載して、濃霧走行時横断歩道にいる歩行者の数まで感知できるように周囲の環境を全方位的に捉える。さらに車両前面に歩行者用の外部エアバッグも用意して、より高い安全性を確保した。
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