AI

2022国際ロボット展

「2022国際ロボット展」は「ロボットがつなぐ人に優しい社会」をテーマに2022年3月9日(水)から12日(土)の4日間の日程で東京ビッグサイトにて開催された。前回(2019年)の「2019国際ロボット展」からの3年ぶりの開催となった。

期間中の入場者は累計で62,388人。また今回の開催はリアル展示会とオンライン展示会のハイブリッド方式で行われている。オンライン展示会は2022年3月1日(火)~18日(金)まで行っている。ご興味のある方は下記URLからもご覧いただけるので、ご参照いただきたい。

https://irex.nikkan.co.jp/online/

国際ロボット展の今回のメインテーマは「ロボットがつなぐ人に優しい社会」である。

その基本テーマに加えて、実際に会場を回ってみると、下記三つの方向をテーマとして展示しているブースが多かった。

1)人と協働して作業をするための技術の開発。 安全に、同じ場所で働くことができるロボットの展示。

2)多種類小ロットに対応した製品、部品の製作を可能にする技術の実用化を目指した展示。

3)未来の人とロボットが共存する社会をイメージした展示。

個別の注目企業についてのリポートは以下に記載。

1)人と協働して作業をするための技術の開発。

安全に、同じ場所で働くことができるロボットの展示。

ファナック株式会社

まずはメインブースで超大ロボットの展示をし、ファナックの技術の確かさをアピール。

そして、逆に小型の、人と協働して働ける検査機械 新協働ロボット CRX-5iAを、スペースが小さくても導入できる安全なロボットとして紹介している。

KUKA

産業用ロボット LBR iiwa

(写真はKUKA ホームページ内の製品写真画像より)

安全柵なしで人とロボットの協調(HRC)を実現する、高感度の軽量ロボット

人とロボットが協力して高感度の作業を行うことができ、新たなアプリケーションの可能性が開かれ、経済性と効率の向上を実現する。

日本精工株式会社(NSK)

NSK&横浜国立大学

協働ロボット用アクチュエータ

NSKは、横浜国立大学 藤本研究室と共同で高精度な衝突検出を可能にする協働ロボット用アクチュエータを開発。

ブースでは写真のように障害物等と衝突すると即座に停止することが実演されている。

モーター自体に検出する機能が備わっているので、センサ等を別に用意する必要はない。

2)多種類小ロットに対応した製品、部品の製作を可能にする技術展示

株式会社Mujin

EV車などの部品は多品種小ロットのものが多く、全てをプログラムしなくても、それらに対応出来るようにつくられている。さらに、お客様の要望に応えるべく、様々なピッキングの方法や品物を収納することができるハンドを取り揃えている。

下記にあげるメーカー製造のロボット(製造後5年以内)なら、既設のロボットを加工してシステムを構築することも可能。

<接続可能なロボットメーカー>

安川電機、ファナック、デンソー、川崎重工業、オムロン、不二越、三菱電機、ABB、KUKA、Universal Robot

<導入事例>

●ファンケル

化粧品や医薬品も丁寧に扱って作業できる。丁寧に置く、判断する、速さが優れている。

●ユニクロ

ECの注文を受けてから、さまざまな製品を箱詰めするが、靴下とか、インナー、アウターなど様々なものをピッキングする必要がある。そのためには、梱包するものによって、アームを付け替えなければならないが、自動でアームを付け替えて、1台で様々な製品をピッキングし、梱包していくことが可能。

エプソンテックフォルム株式会社

統合型射出成形システム

ミニ部品工場として完結するシステムを参考出品。

210mm×750×1700 のサイズで製造から梱包まで終えることができる。

作成する部品は3/100ミリまでの精度で歯車やボタンのカバーなど小ロットの部品を製造する。

3)未来の人とロボットが共存する社会をイメージした展示

日本精工株式会社(NSK)

NSK&東京理科大学

Active caster

360度自由に滑らかな走行ができるキャスター技術を参考出品

力検出機能も内蔵しており、重量物を運ぶ台車や、病院内でのベッドなどの運搬用途で握る場所を限定しないアシスト機能の付与が可能。

川田テクノロジーズ株式会社

(写真は分身ロボットカフェ DAWN ver.βのホームページより)

2021年6月より、東京都中央区日本橋において、人型ロボットNEXTAGEで喫茶店サービスのテスト運用を開始。バリスタ研修を受けたパイロット(※OriHime操縦者の呼称)がロボット「OriHime&NEXTAGE」を遠隔操作している。

国際ロボット展ブース内では鳥型の会話ロボットと、連動させ、名刺を交換するデモンストレーションを実施。障害者等の雇用にも一役かっている。

THK株式会社

THK株式会社はLMガイド、ボールスプライン、ボールねじ、LMガイドアクチュエータ等の機械要素部品の製造販売メーカーだが、その技術を使って人型ロボットも制作。

介護分野食品サービス分野への進出を狙う。高輪ステーションに飲み物を運搬する配膳ロボットをテスト運用中。同時に、精密人型ロボットの川田テクノロジーズの製品も販売。

オムロン株式会社

人と卓球をするマシンのデモンストレーション等でまずは注目を集める。

独自のモノづくり革新コンセプト「i-Automation!」に基づき、匠の技を再現する「人を超える自働化」、環境変化に対応可能な「人と機械の高度協調」、高精度に現場を再現する「デジタルエンジニアリング革新」の3つを実現する、近未来のロボット・アプリケーションを披露。

デジタルプロセス株式会社(富士通関連会社)

VPS Xphere

立会検査にについては、設計図を起こした時点でと、VRで確認できる。

もちろん実機の立会検査は必要だが、早い段階で実機さながらに評価することができる。

株式会社安川電機

AIを活用したアプリケーション技術展示

i3-Mechatronicsコンセプトに基づく製品群により、変種変量・工程変化など多様化する生産に柔軟に対応し、お客さまの自動化への期待に応えるソリューションを提案

株式会社安川電機がAlliomVision(株式会社エイアイキューブ開発の技術)を用いた検査、ピッキング作業も展示していた。 人の感覚や感性をデジタル化し、あいまいな判断へのAI適用で自動化ソリューションを拡大する技術

写真でGOOD とBADの判定を100枚程度記憶させていき、自動で判断できるようにしていく。

例えば、唐揚げの不良品の抽出などに利用する。

村田機械株式会社

(写真は村田機械株式会社ホームページより)

ロボット台車「BOT」が保管+搬送+仕分け+ピッキングのすべてを行うロボット倉庫システム「ALPHABOT」の実演展示。ブースの奥では複数台導入した場合のイメージをVRで体験できる。

2022国際ロボット展ではほかにも様々な興味深い製品が展示されていた。

オンライン展示会で今から確認するもよしだが、やはり、できれば会場に足を運んで、技術者の想いを聞いてくるのが楽しむコツなのではないだろうか。

来年はぜひ会場に足を運んでほしいと思うのである。

関連記事

  1. ソサエティ5.0【エネルギー】
  2. メルセデスベンツの自動運転
  3. ロボット展示会 in 北京
  4. 富士フィルムはDynamixを展示
  5. ソサエティ5.0【医療・介護】
  6. メルセデスが提唱するクルマの新たな価値「CASE」
  7. ソサエティ5.0【防災】
  8. ロームの折鶴プロジェクト
PAGE TOP