CATL(寧徳時代)の中国海外での初めての工場であるContemporary Amperex Technology Thuringia GmbH(以下、CATT)は、ドイツの中心部であるテューリンゲン州から電池セル生産許可を受けた。CATLはここから世界進出を目指していく。総投資額18億ユーロ。初期生産能力は年間8GWhで、将来は年間14GWhを目指している。

CATTはテューリンゲン(Thuringia)州エアフルト・クロイツ(Erfurter Kreuz)工業地帯にある。他社から購入したセルをモジュール化する既存の建物であるG1と、CATTが新設しセルを生産するG2の2棟で構成された。今回はG2のセル生産について許可を取得した。
2019年に着工したCATT工場は、2022年末までにセル生産を開始するように機械の設置が本格化していて、今は建設の最終段階における。

CATTは、クリーンルーム、技術的な清潔さ、恒常的な湿度を備えたうえ、建物の屋上に太陽光発電パネルを設置し、工場一部の電力源として利用し、SDGsな社会に貢献する。
CATTは中国海外での初めての工場だけでなく、ドイツ初のバッテリー工場でもあり、「Made in Germany」の電池製造許可を受けた初となる企業である。テューリンゲン州の経済大臣Wolfgang Tiefensee氏により、一部分のCATLのサプライヤー企業はすでにCATLとともにこの地域に工場を構えたため、テューリンゲン州にとって、CATTはここ数十年で最も重要な産業投資の1つといえる。
ドイツ連邦自動車局(KBA)が1月5日に発表した21年のドイツの新車販売台数のうちEVは83%増の35万台で、シェアは20年の7%から14%に倍増している。こういった背景の中、CATT工場はドイツの主要な自動車メーカーに高品質の製品とサービスを提供する態勢を整え、ヨーロッパでの脱炭素を促進している。
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CATL’s German plant receives approval for battery cell production