中国汽車流通協会自動車市場研究分会(乗聯会、CPCA)は6月中国国内新車販売データ及び1-6月までの半年累計中国国内新車販売台数を発表した。6月、中国国内、乗用車新車販売台数は194.4万台で、去年同期に比べ22.7%増となり、先月に比べ43.5%増となった。その中で、新エネルギー車(※)の販売台数は53.1万台に達し、前年比は130.6%増で、前月より47.5%伸びた。また1月から6月までの半年累計新車販売台数は926.1万台で、前年比7.2%減となった。全体的販売台数は減らしたが、新エネルギー車は好調続きで、1月から6月までの新車販売台数が224.7万台に達し、去年同期比122.4%増だった。
※新エネルギー車:中国特有の定義で、BEV、HEV、燃料電池車FCEV、プラグインハイブリッド車PHVなど非従来型の自動車用燃料を動力源とし(あるいは従来型の自動車用燃料を使用して新型の車載動力発生装置を採用し)、車両の動力制御と駆動とに関する先端技術を総合的に利用し、その技術原理が先進的であり、新しい技術と新しい構造とを備えた自動車を指す。(中国人民網により)


6月新エネルギー車販売台数トップ15は「BYD(比亜迪)」「TESLA(特斯拉)」「SAIC-GM-Wuling Automobile(上汽通用五菱汽車)」「GEELY(吉利汽車)」「AION(広汽埃安)」「Chery Automobile(奇瑞汽車)」「XPeng(小鵬汽車)」「長安汽車」「NETA(哪吒)、hozonauto(合衆新能源汽車)の傘下」「Li Auto(理想汽車)」「NIO(上海蔚来汽車)」「長城汽車」「FAW-Volkswagen Automotive(一汽大衆)」「Leap Motor(零跑汽車)」「SAIC Volkswagen Automotive(上汽大衆)」。

一位の「BYD」は5月二位であったが、6月に再び一位を取り戻した。BYDは5月前何ヶ月連続でトップワンであったから、1月から6までの半年トップワンとなったのも当たり前だと思われた。半年累計販売台数は633777台で、BYD今年販売目標の「120万台」の半分を超えたので、今年の目標を達成することが期待されている。
二位の「TESLA(テスラ)」は4月中国上海でのロックダウンの影響で新エネルギー車販売台数top15に入れなかったことは話題となった。5月は9825台で12位だった。6月の販売台数は77938台で二位に戻し、半年累計販売台数は197575台で3位となった。テスラ下半期の動向は注目されている。
三位の「上汽通用五菱汽車」、1-6月の累計販売台数は208043台で、テスラの上半期の販売台数とはわずかの差であった。もし、中国上海でのロックダウンの影響がなかったら、テスラの累計販売台数は上汽通用五菱汽車より多い可能性がないわけではない。
4位~6位の「吉利汽車」「広汽埃安」「奇瑞汽車」は6月にて2万台以上の販売台数を達成し、1-6月の半年販売台数も近く、10万強であった。上半期のランキングも4-6位となった。
7位~15位は以前人気があった「中国・NEV新勢力ブランド(中国語:造车新势力品牌)」の「小鵬汽車」「哪吒」「理想汽車」「蔚来汽車」「零跑汽車」と「長城汽車」「長安汽車」「一汽大衆」「上汽大衆」を含まれている。6月新車販売台数は1万台以上に達した。
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