バッテリー大手CATL(寧徳時代)は、8月27日に中国民営自動車最大手・GEELY(吉利)傘下のZEEKR(極氪智能科技)と共同で、ZEEKRブランドが世界初となるCATLの麒麟(Qilin、キリン)電池を搭載されるブランドとなると発表した。


CATLが6月23日に発表した第3世代CTP電池「麒麟」は体積利用効率最大72%を突破し、三元リチウム電池のエネルギー密度を255Wh/kgに、リン酸鉄リチウム電池のエネルギー密度を160Wh/kgに向上でき、航続距離最大1000kmを超えることを実現できた。また革新的な大表面セル冷却技術(large-surface cell cooling technology)を採用することで、麒麟電池は5分間でホットスタートと10分間で10%から80%まで充電できる急速充電を対応できた。さらに、同じ化学システムと同じパックサイズで、4680バッテリーよりも電力を13%アップし、航続距離・急速充電・安全性・耐用年数・効率・低温性能を全体的に改善したと言われた。

ZEEKR009は麒麟電池初搭載モデル、2023年第一四半期に納車予定、ZEEKR001は世界初の麒麟電池1000kmバージョンを搭載されるモデルとなり、2023年第二四半期に納車予定とのこと。二社は5年間の長期戦略協力協定を締結し、新エネルギー車の技術進歩を促進することを目指している。